混雑を避けるすんなりルート(車のアクセス編)
四方を山々に囲まれた白川郷ではアクセス道路も限られており、ゴールデン・ウィーク、お盆、10月下旬から11月上旬の紅葉シーズンに、駐車場利用待ちの車両により国道が大渋滞することがあります。「車を停めるまでに2時間以上待つ」なんてことも…。混雑のピークはお昼の12時頃となるため、美しい集落をゆったりと楽しむには渋滞の始まる10時より前の到着がおすすめです。この記事では、渋滞を避けて白川郷観光を快適に旅するためのおススメコースを出発地ごとに紹介します。
混雑予想カレンダーを事前に確認しよう!
シラカワ・ゴーイング(SHIRAKAWA-Going)では、過去の混雑データをもとに、3か月先までの混雑予想を紹介しています。「非常に混雑」マークの日は、駐車場入り口まで2時間以上の渋滞が発生する可能性が高いので、旅行日をずらすことも検討しましょう。ピークシーズンに白川郷を訪れる際は遅くとも10時より前に白川郷に到着できるようにスケジュールを立てると、駐車場への渋滞に巻き込まれにくくなります。ライブカメラで道路の混雑状況を確認することもできるので、出発前に情報を確認し、混雑を避けて観光を楽しみましょう。
朝早い時間の到着をめざそう!名古屋・大阪方面からは荘川ICの選択も。
白川郷へは、北陸からも、名古屋・大阪方面からも、東海北陸自動車道経由で白川郷ICが最寄りとなります。白川郷ICから合掌造り集落近くの「村営せせらぎ公園駐車場」までは約5Km、通常であれば10分程度で到着する距離ですが、ピーク時には白川郷ICの出口付近まで駐車場待ちの渋滞が延び、2時間以上かかることも…。渋滞を避けるためには①午前中の早い時間に到着すること、②名古屋方面からは1つ手前の荘川ICで降りて国道156号から北上するルートを選択すること、がおすすめ。荘川IC経由ルートは、渋滞する車列と反対車線から駐車場に入ることができ、比較的スムーズにアクセスできます。
<荘川ICルート沿いのおすすめビューポイント>
荘川ICを降りたら最初の信号を左折し、そのまま直進するだけなので、道順も簡単! 高速道路はこの区間を10Km以上におよぶ長いトンネルで抜けるのですが、荘川ICからのルートは御母衣(みぼろ)湖の左岸を北上する美しい景色を見ながらドライブが楽しめるのも大きな魅力です。桜が美しい荘川桜公園をすぎるともう白川村。ピラミッドのような巨大なロックフィル式ダムを眺められる御母衣ダムサイドパーク(入館無料)、その先に国の重要文化財指定の大きな合掌造り家屋「旧遠山家住宅」、温泉併設の「道の駅 飛騨白山」、など見どころも多くあります。そして、手前のICで下車する分、高速料金も少しおトクに。ただし、高速道路と比べてカーブが多いこと、このルートでも駐車場手前で混雑する場合があることは要注意。荘川ICの手前でGoogle Mapなどで最新の交通情報を確認し、ルートを選択するのが良いでしょう。
前泊して高山方面から向かおう!
空いていれば高山から約50分、金沢から約75分、冨山から約80分で白川郷に到着できますが、白川郷ICを降りてから駐車場入り待ちまでの大渋滞に巻き込まれてしまうと大幅に時間がかかるどころか、トイレや昼食をとることさえもできなくなる状況もあります。「村営せせらぎ公園駐車場」の営業時間は朝8時から17時(最終入庫は16時30分)。高山市内からなら7~8時の間に出発すれば、駐車場が開いた直後の十分空いている時間に白川郷に到着できます。この時間帯なら観光客もまばらで、のんびりと村落内の散策が可能。人気スポットの荻町城跡展望台も朝は空いているので、最初に展望台へ向かうのもおすすめです。観光施設は9時オープンのところが多く、開館時刻に合わせて入館できます。また、高山にも多くの観光スポットがあり、白川郷と組み合わせての観光にも最適。宿泊施設の数も多いので、宿泊地としてもぴったりです。
せっかくなら白川郷に泊まろう!
混雑を避けてゆったりと観光を楽しむには、「白川郷に泊まる」のもおすすめです!
荻町(おぎまち)合掌造り集落内には、「合掌民宿」があり、世界遺産集落の中で泊まる」という唯一無二の体験ができます。その数は20軒ほどあり、まるで村民になったかのように白川郷の暮らしを味わうことができます。お宿のご主人との会話を楽しみ、清々しい早朝の静かな集落を散歩できるのは忘れられない格別の時間となるでしょう。
また、荻町合掌造り集落から車で約15分の平瀬温泉エリアには、源泉かけ流しの温泉を楽しむことができる風情ある旅館が点在しており、人気のキャンプ場もあります。こちらも混雑を避けて白川郷観光を楽しむには最高の立地。いずれの宿泊施設もトップシーズンには満室になることも多いので、早めの予約がおすすめです。
世界遺産集落だけじゃない! 午後は近隣スポットを巡ろう!
白川郷には、ほかにもたくさんの見どころがあります。午前中の空いている時間に合掌造り集落の観光を終えたら、午後は周辺にある観光スポットに足をのばしましょう!
荻町合掌造り集落から車で約15分の平瀬温泉エリアには、「道の駅 飛騨白山」があり、お土産や村の農産物・特産品などのお買い物に最適! 道の駅すぐ横の「大白川温泉 しらみずの湯」では源泉かけ流しで美肌効果のある天然温泉を楽しむことができます。
平瀬温泉エリアから更に車で40分、6月上旬~11月上旬にだけ訪れることができる秘境の大白川園地(おおじらかわえんち)には、温泉のシリカ(ケイ酸)成分でエメラルドグリーンに輝く白水湖(はくすいこ)や、湖を一望できる大白川露天風呂、約70mの高さを流れ落ちる国指定名勝の白水滝(しらみずのたき)などがあり、マイナスイオンを浴びながら大自然を満喫できます。
そのほか、絶景ドライブコースの「白山白川郷ホワイトロード」(6月上旬から11月上旬まで通行可)も荻町合掌造り集落観光とのセット観光にぴったりのスポットです。道沿いには展望台や滝などが点在しており、それぞれの場所で駐車場に車を停めて景色を楽しむことができます。紅葉が美しいことでも知られ、標高1,450mの最高地点では9月下旬から木々が色づき始めます。最新の紅葉情報は公式HPで公開されているので、ぜひチェックしてみましょう!